プログラムを書いてその結果を出力したいことがよく出てきます。そのときに使うプリント関数です。
Print()は非常によく使います。ちょっとした結果を知りたいときなど便利です。
PrintFormat()やprintf()もありますが、Print()がいちばん簡単で分かりやすいです。まずはPrint()を覚えてください。
()括弧の中に”文字”を入れます。数値でも表示されます。
結果は、ターミナルのエキスパートで出力されます。ターミナルはメニューバーから起動することができます。
似たものにComment()関数があります。
これはチャート上の左上に表示されます。
これから基本的なプログラムの勉強をしていきます。
インジケーターの新規作成をすると、メタエディターに以下のコードが表示されます。
まずオレンジ部分は最初は無視してください。後々説明していきます。
プログラムを書く場所はピンクの部分です。
int OnInit()
{
ここに書いていきます
return(INIT_SUCCEEDED);
}
この { から } の中に書いていきます。このピンクの部分はインジケーターをチャートにセットしたときに、1度だけ実行される場所です。またインジケーターを表示後、通貨ペアを変更したり、時間足(タイムフレーム)を変更したり、パラメーターの設定を変更した時も、1度実行されます。
逆に青い部分は、サーバーから送られてくるティックという情報を受け取るごとに実行されます。日本時間のあまりチャートが動かないときは1分間に数回実行されるぐらいですが、雇用統計とか大きなイベントのときは1分間に100回を超えるときもあります。
意外と大事なのがコメントです。このプログラムがどういったプログラムなのか、後から読んでも分かるようにコメントを書きます。コメントの書き方でプロのプログラマーかどうか分かります。
コメントの書き方は2つあります。どちらもよく使います。
//はその行の最後までをコメントとなります。
コンパイラーは「;」(セミコロン)までを一文と認識します。
キーボードのTabを押して、プログラムの先頭を合わせるように心がけます。スペースも使い読みやすいプログラムにします。
コードが完成したら必ずコンパイルという作業をします。メタエディターのメニューバーにある「コンパイル」をクリックするだけです。(もしくはキーボードのF7を押します)
コードに誤りがなければ、ツールボックスに下の図のように表示されます。
コードに誤りがあれば、どこが間違えているのかある程度ヒントを教えてくれます。
たくさんエラーがあったとしても一か所コードを修正すればコンパイルできることもあります。
コンパイルができましたら、インジケーターのフォルダーにex4ファイルが必ず作成されます。
これでMT4のインジケーター一覧にも表示されるようになりました。
プログラムを作るときによくやるのが全角のスペースを入力してしまうことです。全角のスペースを入力してしまうと、エラーの原因となります。そしてどこに全角のスペースがあるのか、探すのが大変です。ソース内では半角のスペースを使うようにしましょう。
実際にファイルを作ります。メニュバーの「新規作成」をクリックします。
MQL4 ウィザードが始まります。インジケーターを作りたいので、「カスタムインディケータ」を選び、「次へ」を押します。
まずインジケータの名前を決めます。今回は「test1」というインジケーターを作るとします。その場合は名前のところに Indicators¥test1 と入力します。
(著作者は自分の名前を。リンクはブログやHPのアドレスを入力してください。)
この段階でパラメータも設定できますが、特に必要ありません。
名前を入力したら、次へを押してください。
カスタムインディケータのイベントハンドラが出ますが、次へ。
(OnTimer、OnChartEventは今の段階では必要ありません。必要になったとしても後からいくらでも追加できます。)
カスタムインディケータの描画プロパティも特に設定は必要ありません。完了を押してください。
ファイルが作成されました。
インジケーターのフォルダーに「test1」(test1.mq4)というファイルが入っていると思います。
インジケーターのフォルダーは、MT4のメニューの「ファイル」から「データフォルダを開く」を選びます。
MQL4フォルダー内のIndicatorsフォルダーにインジケーターがあります。
メタエディター(MetaEditor)というものを使ってプログラムを書いていきます。
メタエディターはメニューバーの「ツール」から起動します。またはMT4上のアイコンをクリック。
キーボードのF4(ファンクションキー)を押しても起動します。
メタエディターを日本語化します。View → Languages → Japanese をクリック。
メタエディターを再起動するか聞いてきますので、Restartを選びます。
メニューなど日本語になります。一部英語のままです。
次にフォントを変更します。ツールのオプションを選択します。
オプションのフォントから「MS ゴシック」を選びます。そのときにサイズも12か14にすると文字が大きくなり見やすいです。